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かわいい実にはとげがある(ノイバラ)オマケ 翠明湖にかかる虹
2021年10月17日 公園の四季、自然との語らい
里山のいろいろな実が色づく季節、少しうっとうしい植物も実がなりだしました。
ノイバラです。これだけ実がなっています。
なかなかの豊作ですね。
藪の中好き放題に伸びるノイバラは、
この通りとげが多いので里山や草原に入るとき服や皮膚に引っかかっては嫌な思いをするのですが、
実は王冠を被ったようでなかなかかわいらしいです。
当公園ではクリスマスリースづくりの飾りに色褪せの少ない実として重宝します。しかし、ノイバラの実はそれだけではありません。
実は比較的おいしく食べられます。
種が多く、川の部分をこそぎ取る感じでしか食べられませんが、薫り高く、わずかな甘酸っぱさが口に広がり、見た目に反してなかなかの味です。
というのも、ハーブティーの中のローズヒップというのが、西洋のノイバラの仲間の完熟の実をいうのです。そのほかにもビタミンCが豊富で、船乗りや海兵さんが病気の予防のためにノイバラの仲間を食べて野菜不足を補ったといいます。
ということで職員が試しにお茶にしてみました。
種と実をより分け(写真は実一つ分です。)
数日乾燥
お湯で出してお茶に。
お湯の量が多かったのか、思ったより色や味が出ませんでしたが、ほのかな香りと甘酸っぱさを感じます。手間とを考えると二度としたくないとは職員の弁。
なお、ノイバラの未熟な実はかなり強い下剤として漢方薬に使われるものです。熟した実ではお腹を下すかは調べてもわかりませんでしたので、試すのは自己責任で。
かわいらしい秋の実りを感じに、ぜひ里山へ。
おまけですが、今日、翠明湖に虹がかかったので虹の写真を一枚。(やや色彩調整しています。)