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リンドウの仲間の名前の元(ツルリンドウ、リンドウ、センブリ)

2021年10月22日 公園の四季、自然との語らい

当公園でリンドウの仲間がいくつか見頃です。
湖岸道路沿いにリンドウ

結構高いところにいくつか

そして以前お知らせしましたツルリンドウはいま実として見ごろです。

さらにセンブリという花も今からが見ごろとなっています。

センブリ、お腹に効く薬草なのです。民間三大薬草の一つに挙げられ。別名で「当薬」とすら呼ばれるセンブリですが、薬草として使われるようになったのはヨーロッパのお医者さんの故郷の薬草と味が似ているからという不思議な理由で。
しかも、この花がなぜお腹に効くのかが解明されたのは平成になってからという不思議な歴史を持っています。

さて、センブリという名前。聞き覚えのある方もいらっしゃるかもしれません。
テレビではおなじみの罰ゲーム用の苦いお茶センブリ茶のもととなる植物です。
その苦さたるやすさまじく、「良薬口に苦し」はこの薬草を指しますし、センブリは千回降ってもまだ苦いとのことから名前が付けられています。センブリを摘めば子供が逃げるといわれますが、芸能人の皆さんも逃げ出す、自然界屈指の苦み成分を持つ薬草です。

花の可憐さからは想像もつきませんが、この花も蕾もかじれば苦いです。根から花から葉っぱから茎からすべて苦い。ゴーヤやピーマンとは次元が違う苦みがします。こう、舌を、汚すような。そんな苦さです。テレビでののたうち回るあのリアクションは芝居ではありません。

竜の肝のように苦いから竜胆(リンドウ)。その中でもなお苦い薬草センブリ。この花は種をつければその後、株ごと枯れて死んでしまいます。そして翌年また新しい命が種から芽吹く。

花粉も花弁もおしべもめしべも今年限りの命。摘んでしまえば、そこでセンブリを見ることはできなくなります。現に黒木山山頂付近で数年前に、小学生が遠足中センブリを摘んでしまい、その翌年からその場所ではセンブリの花を見られなくなりました。

花を楽しむときはそっと眺めるだけでお願いします。