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子育て後の居候(キイロスズメバチ)
2021年11月06日 公園の四季、自然との語らい
本日行った大好評で幕を閉じましたフクロウ巣箱観察会。実は予期せぬ来客が巣箱にあったため、少し予定とは違った形になりました。その裏側をここでご紹介します。
事件は別の巣箱を下ろした際に起こりました。なんとフクロウが巣立った後、スズメバチが営巣に使っていたのです。
使っていたのはキイロスズメバチ。
オオスズメバチより少し小柄ですが、気性の荒さは折り紙付き。ある職員は今年、今回も含めて2回。別の職員も巣のそばで休んでいたという理由で襲われました。殺虫剤様様。
比較的よくフクロウなどの巣箱に巣をかけるらしいく、せっかくなのでと巣箱とスズメバチの巣をばらして観察してみました。
外壁は厚くパイ生地のように何層にも。これなら外的も寒さもへっちゃらといった感じ。
巣の中身はそれぞれ小さな部屋で囲まれ、
いくつもの柱でそれぞれの階をを支え、まるでマンションのように見えます。
今回は4階建てでした。
なかにはたくさんの幼虫や。
羽化していない成虫未満の個体がいくつも見受けられました。
成虫は安全のため殺虫剤で殺しましたが、巣の中では効ききっていなかったよう。まだ動いていました。
今回は殺虫剤を使ったため試せませんでしたが、昔は貴重なたんぱく質で食べられたりもしたのだとか。別の場所で試食した職員曰く、臭みがありあまり好みには合わなかったとのこと、おいしいとの証言もあり違いは好みか調理か。食べるなら危険性も含め自己責任でお願いします。
里山は危険と楽しさが背中合わせで存在します。気を付けてお楽しみください。