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マイペースに。ただひたすらマイペースに。(ヒメカンアオイ)

2022年02月25日 公園の四季、自然との語らい

今日の冷え込みはなかなかきつかったですが、植物たちの間では春の支度が着々と進んでいます。
今回は、そんな中ダントツに早い春の花をご紹介します。本当はこの時期ならセリバオウレンなどがご紹介できればいいのですが


当公園でオウレンの花は確認できませんでしたので、(こちらの写真は別所にて去年撮影した写真になります。)今回ご紹介するのはこちら

ヒメカンアオイになります。地味ですがこちらが花

人によっては毒々しいと評するかもしれませんが、実際毒があります。しかしながら葉は斑が入ってかわいらしいですよね。

この草を観賞用に栽培している人もいるそうです。(シクラメンの仲間と記載していましたが間違いでした。お詫びして訂正します。)
かわいらしい葉。好きなのは人ばかりではないようで、絶滅危惧種のギフチョウが大好きということがよく知られています。とくにギフチョウの幼虫は大の偏食家。この葉だけを食べて大きくなるのだとか。とはいえ、この株には葉っぱは二枚しかありません。

ギフチョウが絶滅危惧種なのは、どうもこの花の生きる速度が原因のようで、なんでも種を運んでもらうのは蟻任せ。芽を出した後も、のんびりのんびり葉を伸ばして数年かけて花をつけ、また種を蟻に・・・・・・・・・と気の遠くなるような年月をかけて少しずつ少しづつ広がっていく草です。ギフチョウは一匹大人になるのに十枚を超える葉っぱのご飯がほしい、いわばカンアオイの畑が必要。なるほど需要と供給のバランスを考えると絶滅危惧種の看板も納得せざるを得ません。
当公園でも十年前にはギフチョウが見られたそうですが、当時その母体になったヒメカンアオイの「畑」はもうありません。今見られないのが本当に残念でなりません。

ちなみにある大学の先生方はギフチョウのため、この草の試験管での培養も実験しているそうです。ですが当の植物は日陰でのんびりと自分のペースを崩さず大きくなっていきます。

ふとヒメカンアオイのそばに

フデリンドウの大きな株を見つけました。来年は花が見られるでしょうか。
春夏秋冬の移ろいを里山でのんびり感じてみませんか?