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命のリレーつながる春(ヒキガエル、セトウチサンショウウオ)
2022年03月24日 公園の四季、自然との語らい
昨日に引き続き里山パトロール。
本日はビロウドツリアブ
などアブやハエたちも元気に飛び回る絶好の陽気となりました。写真には収められませんでしたが、トカゲの仲間も日向ぼっこ。日に日に生き物たちが増える季節です。
ふと足を延ばし、職員秘伝の
ヌタ場まで足を延ばしてみました。ヌタ場はイノシシがお風呂に使っている水場のことなのですが、
なぜ秘伝というと、この場所ヒキガエルの仲間や
セトウチサンショウウオ(旧カスミサンショウウオ)の産卵場所になっているから、
お客様に教えたくても種の保存のため教えられない場所だからです。
本年も二種類の産卵を確認できました。紐のように長いのがヒキガエル。
バナナの房のようなものが連なっているのがサンショウウオの卵の特徴です。
少しわかりにくいですが、サンショウウオのほうは木の棒を中心にいくつもの短い卵の房が連なっています。
にしてもヒキガエルの卵はすごい量です。
ずるずると卵を引きずりながら地面の上まで。
蛇のように伸びています。産卵途中で疲れてしまったのでしょうか。
それにしても、この量の卵、
どうやって体に入っていたのだろうと実は不思議に思っていたのですが、詳しい先生から「体に入っているときは小さく、水に触れてこのサイズになる」と教えていただいて得心した覚えがあります。
では、貴重な生き物たちが過ごす里山にぜひ足を延ばしてみてください。