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待ち呆けにも華(コンニャク)
2022年05月04日 公園の四季、自然との語らい
新型コロナウィルス感染症のため例年ご好評頂いているプログラムをいくつも実施できないまま数年が過ぎました。参加希望者さんには大変ご不便をおかけしているとは思いますが、それで得をする生き物もいるようです。
こちら、不思議な出で立ちですがこれでも花。こちらは「コンニャク」の花になります。
畑にそびえたつ塔のような姿はなかなかインパクトがあります。鼻を寄せると甘くて酸っぱい不思議で独特なにおいが。強いて例えるなら「生ごみ」が比較的近いかもしれません。
それが畑のなかにいくつもにょきっと生えています。
前回ご紹介したマムシグサと同じサトイモの仲間になります。
花本体はマムシグサと同じく奥深くにあります。
言わずと知れたコンニャク。その材料はコンニャクイモというこの花の芋です。コンニャクイモはアクが強く生で食べるには適しませんが、大きく育った芋をアク抜きしてコンニャクに加工します。ちょうど花を咲かせられるくらいの大きさに育つと収穫となるので、コンニャクの花を見るのはうっかり収穫を忘れられた株か、逃げ出した株がほとんどだと思われます。当公園はプログラムの都合上使うことができずそのままに
こんな立派な花たち。コンニャクになれば、きっとこの花に見合う立派なものができるでしょう。
今年こそ、お客様に出来立てのコンニャクを味わってもらえることを心から祈っています。