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桃栗3年 柿8年、百合10年(ササユリ)
2022年06月03日 公園の四季、自然との語らい
先日も取り上げました通り、里山に柔らかな香りと楚々とした佇まいで人々を楽しませてくれるササユリが今年も園周辺で咲きだしました。
柔らかなピンクや白の色合いと柔らかな風合いが魅力の花。
この花が大好きだという方も多いことと思います。
当公園職員は試しにとササユリを種から育てだし、ようやく3年目。ずいぶんと大きく育ちました。
今だに葉っぱ一枚ですが、これでも確かに大きくなっています。
発芽直後の写真がこちらです。アップでこのサイズなので実寸は一センチほどです。
ササユリは種からだと夏の暑さを三十日、冬の寒さを二十日経験しないと発芽しないらしく、種をまいて一年、忘れたころに発芽しました。その後少しずつ少しずつ大きくなり、栽培でどれだけ早くても五年以上。自然界では十年ほどかけて花を咲かせるのだとか。
その上、暑さに弱い。乾燥に弱い。病気に弱いと栽培の難しさは折り紙付き。園のササユリは三〇粒以上の種をまいて無事発芽、三年目まで生き延びたのはわずか五株。
今はまだ二センチほどで、周りの雑草にも負けるほど小さい芽。
ちゃんと生き延びてくれるのかまだ不安は絶えません。
さて、園周辺のササユリにも去年の実を確認しました。
この実の中に入っていた大量の種は風に乗り遠くへ運ばれます。ですが、きちんと生き抜くことはできるでしょうか?
魅力的で盗掘が多い花でもありますが、長年努力の上咲かせた花。どうか来年も同じ花を同じ場所で見られるようご協力お願いいたします。
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ソヨゴ